あさのことば 2022年5月20日(金)放送    あさのことば宛のメールはこちらのフォームから送信ください

小峯明(船橋高根教会牧師)

小峯明(船橋高根教会牧師)

メッセージ: 子供を祝福されるイエス様



 いかがお過ごしですか。船橋高根教会の牧師の小峯明です。
 あるとき、イエス様のもとに、人々が子供たちを連れてきました。イエス様に触れていただくためでした。それは、イエス様に祝福していただければ、子供たちが健やかに成長できると考えたからでしょう。

 ところが、イエス様の弟子たちは、この人々を叱り、彼らを追い払おうとしました。子供は価値がないと考えられていたからです。しかし、イエス様は、弟子たちの態度を見て憤り、「子供たちをわたしのところに来させなさい。」、「子供のように神の国を受け入れる人でなければ、決してそこに入ることはできない。」と言われました。「そして、子供たちを抱き上げ、手を置いて祝福」されました。(マルコ10:13-16)

 子供は、親が世話をしないと生きて行くことができません。イエス様の時代は、子供は生産性も低く、手がかかり、無力で弱いものであり、価値のないものと考えられていました。今は少子化で、子供たちは大切にされていますが、それでも虐待があり、必ずしも大切にされる子供ばかりではありません。わたしも、3人の子育てをしました。皆、今は成長して、社会人になっていますが、子育て中は大変でした。核家族での子育ては負担がかかり、親も大変です。

 しかし、イエス様は、そのように無力なもので、ただ自力では生きていけないような者こそ、神の国にふさわしいと言われました。大人に比べれば、子供さんの方が、素直に神様を受け入れるかも知れません。わたしたちは成長すると、かつて自分が無力な存在であったことを忘れてしまいます。そして、何でも自分の力で対応しようとするでしょう。わたしたちも、手が掛かることは避けたくなるかも知れません。しかし、人間はいくつになっても弱いものです。イエス様は、そのような者を招き、祝福してくださいます。

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