あさのことば 2022年6月26日(日)放送    あさのことば宛のメールはこちらのフォームから送信ください

坂井孝宏(湘南恩寵教会牧師)

坂井孝宏(湘南恩寵教会牧師)

メッセージ: 暗闇と光の物語 十字架の絶望・イエス



 皆さんいかがお過ごしですか。湘南恩寵教会の坂井です。
 今はとても闇が濃い時代ですけれど、皆さんの魂が守られますようにと祈っています。今、暗闇しか見えない方もおられるかもしれません。実は聖書にも、暗闇の中でもがき、喘ぎ、戦い、生き悩んだ人たちの、祈りと苦悩が刻まれています。そして、そこに注がれた救いの光もまた、証しされています。まず誰よりも、イエス・キリストという方が、暗闇と絶望を味わわれた方でした。

 イエス・キリストが十字架にかけられた時、まだ真昼であったのに、空は真っ暗な闇に覆われたと言われます。そして、イエスは叫ばれました。「わが神、わが神、なぜわたしをお見捨てになったのですか。」(マタイ27:46)。

 この叫びをどのように理解すればいいのかと、古来物議をかもしてきました。イエスは神の子、救い主じゃなかったのか、そういう方がどうしてこんな悲痛な声をあげねばならないのかと。私自身のことを言えば、はじめてこの場面を知った時に、「かっこ悪いな、無様すぎるな…」と思ったことも覚えています。そんな風に、様々につまずきを生む、十字架のイエスの叫びです。

 でも、確かにイエスは、神に見捨てられ、惨めに無様に叫び、死なれました。それは、私たちの身代わりです。私たちが、もう決して神から見捨てられることがないように、イエス様は、私たちの罪のすべてを引き受けて、神に見捨てられた暗闇と絶望を味わわれました。だからイエスは、今、神に見捨てられたと泣いているような、すべての人と共におられます。そして、あなたは決して見捨てられてはいないと、肩を支えてくださるのです。

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