Rejoice 連携 カルヴィニズムる人たち #16 2020年4月1日放送

安藤恵美(太田伝道所会員)

安藤恵美(太田伝道所会員)




訪問看護ステーション風景  血圧計や点滴物・処置品を訪問カバン詰めて出動します

 左/訪問看護ステーション風景
 右/血圧計や点滴物・処置品を訪問カバン詰めて出動します


Q どのようなお仕事をしておられるのですか

A 看護師になって35年、8年前から「訪問看護」に配属され、9人のスタッフと一緒に百名近くの在宅の患者さんの療養支援をしています。訪問看護は自分のこれまでの経験が生かされ、乳児から95歳のお一人暮らし、認知症や癌の在宅治療、在宅看取りの援助も行います。私は日頃は管理業務ですが、24時間の緊急対応当番に当たると昼夜問わず連絡がはいります。日曜日も礼拝中に電話が鳴って皆さんにご迷惑をかけています。


Q お仕事を始めるきっかけは何でしたか

A 高校3年の12月、進路相談室で大学受験の滑り止めを探していて、赤十字看護専門学校をみつけました。当時看護学校に進学する学生は学年で一人か二人でした。一生できる仕事に就きたいと考えていたので興味が湧き見学に行きました。案内してくださった先生たちがとても素敵な方で、後に入学してからも「看護師はね、手と目で看護するのよ」、「良き看護師は、良き母であり、良き妻であり、良き女性なの」、「安藤さん、檸檬の香りのするような看護師さんでいてね」と看護師の理想の姿を指南くださいました。神様は私の人生にちゃんと道を用意していてくださったのだと感じました。「あなたより先に使者を遣わし、あなたの前に道を準備させよう」(ルカ7章27節)


Q どのような聖書の御言葉に励まされていますか

A 看護師になって最初に悩んだことは「共感」でした。私は全く病気を知らなかったせいか患者さんの病気のつらさに共感するということがわかりませんでした。
  おそらくそれは日本の彼方此方で実感されることだと思います。病気や被災で受ける痛みや苦しみを感じることは難しい。でもイエス様だけはその苦しみを知っています。私はイエス様の癒しと慰めがすべての苦しむ人に与えられることを信じて、患者さんの苦しみに寄り添う看護を目指しています。「心を尽くして主に信頼しなさい」(箴言3章5節)。


Q 信仰者として心がけておられることがありますか

A 医療は一人ひとりの業と知恵と心の協働作業です。判断やミスが患者さんの命や生活、人生までに影響を与えかねません。日々主の祈りで、従事者の業に御力と守りを、怠慢や誘惑に陥らないようにと祈ります。「主よ、わたしの口に見張りを置き、唇の戸を守ってください。わたしの心が悪に傾くのを許さないでください」(詩141編)。
  また、職場で一番問題となることは人間関係です。人に仕える仕事に上下はありません。特に職位が上がるほど謙虚であれと気を付けています。イエス様が示してくださいましたように。


Q お仕事をとおしてどんなことを目指しておられますか

A 今は現状が精一杯です。苦しい局面に当たると古い映画の「ケセラセラ」と歌いだし笑われます。絶望や投げやりになるのではなく神様を信じて前進するためです。「自分の思い煩いをすべて神にゆだねなさい」。私は欠けた土の器ですが、神様が用いてくださることで神の栄光が際立つ土の器となれることも知っています。次を担う世代も神様の導きを確信して日々勇気と希望を持って歩まれるよう祈ります。「自分の体を神に喜ばれる聖なる生けるいけにえとして献げなさい」(ローマ12章1節)。


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