月刊誌リジョイス 聖書日課 2009年1月11日(日)

詩編2章 幸いは、油注がれたメシアから来る

主はわたしに告げられた。
「お前はわたしの子
今日、わたしはお前を生んだ。」
いかに幸いなことか
主を避けどころとする人はすべて。(詩編2:7,12)

 引用聖句の言葉はサムエル記下7章にある預言者ナタンに告げられた神の約束を背景としています。詩編2編は、この契約に支えられて、ダビデ王朝を受け継ぐユダ王国で、新しい王が即位したことを告げています。祭司によって油を注がれた王がエルサレムの王座に着くとき、王国には新しい時代が到来します。

 メシアの到来は、一方で、諸国民の反抗の機会ともなります。しかし、他方で、「主に油注がれた方」、メシアによる支配は、神の掟にかなった平和をもたらし、主に仕える人々を喜ばせます。神が彼をお立てになる理由は、諸国民をも御自身への服従へと招くことにあります。

 使徒たちは、「今日あなたを生んだ」と歌われたのは、神の子イエス・キリストの復活のことであった、と証言しています(使2章30節以降)。主の復活によって死が滅ぼされ、力によるのではない、霊による支配が始まりました。

 キリストの復活により、新しい時代が到来しています。復活の主を避けどころとする人はすべて、「いかに幸いなこと」でしょうか。

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