月刊誌リジョイス 聖書日課 2009年2月8日(日)

詩編6編 怒ってわたしを責めないでください

主よ、
怒ってわたしを責めないでください
憤って懲らしめないでください。(詩編6:2)

 この詩編は、神の怒りに触れて赦しを請う祈りです。「罪」の告白はありませんが、身に降りかかった災いを神の懲らしめと受け取る信仰には、深い悔い改めが含まれます。

 詩人は主から試練を与えられ、その厳しさの中で率直に自分の弱さを口にします。その告白は、けっして、独り言ではありません。神がそこにおられ、嘆きを聞いておられるからです。「主よ、主よ」と繰り返し主の名を呼ぶのは、契約を結んでくださったお方との近さをあらわします。

 苦しみの経験は、誰にとってもリアルです。わたしは信仰者だから決してへこたれない、などとタカをくくってはいられません。しかし、わたしが主の名を呼ぶ時、わたしの苦悩は主の御手の中にあります。

 「夜ごと涙は床に溢あふれ」(7節)ています。こうして涙を流しながら、ありのままを訴えるとき、神は、私たちの弱音をそのまま聞いていてくださいます。ここに、神と結ばれた者の特別な慰めがあります。問題の解決は主から来ます。待たねばならないにしても、神を悩みの聞き手とすることができる人は幸いです。

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