月刊誌リジョイス 聖書日課 2009年6月24日(水)

創世記32章 神と人と戦って勝った者

その人は言った。
「お前の名はもうヤコブではなく、これからはイスラエルと呼ばれる。お前は神と人と闘って勝ったからだ。」(創世記32:29)

 ヤコブの人生において、最も苦しい夜の宗教的体験です。その夜、彼は、神と人と、そして自分自身と格闘したのでした。

 「神と人と戦って勝った」とは、神と人に対して自分の願いや主張を押し通し、相手が根負けしてしまったという意味ではありません。神の使いと争ったヤコブは、腿に印を残していました。人は弱く、神のあわれみと契約の真実を頼りとする他に、真の勝利の道はありません。この夜、神の祝福を確信することが出来たことが、神との関係におけるヤコブの勝利でした。

 人との葛藤においてはどうでしょう。ラバンに対してもエサウに対しても、ヤコブは彼らを恐れていました。彼らは、この世の財力と武力に頼り、それらにおいてはヤコブに勝っていました。しかし、彼らには神の祝福と契約は与えられず、彼らは神に依り頼む信仰を持っていませんでした。ヤコブは、神信仰に生きることだけが自分の力であることに気づいたのです。ここに、神を頼ることにより人を恐れなくなったヤコブの勝利の原点があります。

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