月刊誌リジョイス 聖書日課 2009年8月11日(火)

エゼキエル26章 おごれるもの久しからず

「ティルスは海の中にある網干し場となる。
これはわたし自身が語ったことだと主なる神は言われる。
ティルスは諸国民に略奪され、陸にある周囲の町々も剣で滅ぼされる。
そのとき彼らは、わたしが主であることを知るようになる。」(エゼキエル26:5-6)

 第11年(1節)とは、第一次捕囚からの年数です。細かい点ですが、エホヤキンの捕囚年数とゼデキヤの年数とのあいだに一年の違いがあるので、「エルサレム陥落前」と「陥落後」という二通りの説明が可能です。

 2節には、ティルスがエルサレムを嘲っていたとあります。もし、陥落後であったのなら、エゼキエルは、エルサレムの廃墟のなかで、ティルスへの神の報復を預言したことになります。人間的に見れば、絶望の極みに立たされているはずですが、当時海洋交易によって最も繁栄していると言われていた港町ティルスの滅亡を預言することができました。

 ティルスの繁栄は、人の目には祝福のしるしかもしれませんが、神の目には利潤の追求を第一とする欲深さの表れに見えたのでしょう。そして、その生ける神をないがしろにする高ぶりが、裁きを招くことになります。

 7節の預言通り、新バビロニア帝国のネブカドレツァルはティルスに猛攻をかけ、何と13年も包囲しました。ティルスの陸地側は町の痕跡も残さぬほど破壊し尽くされました。栄枯盛衰は神が与えるものです。

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