月刊誌リジョイス 聖書日課 2009年8月18日(火)

エゼキエル29章 恵みの賜物は神から

「主なる神はこう言われる。エジプトの王、ファラオよ、わたしはお前に立ち向かう。ナイル川の真ん中に横たわる巨大なわによ、お前は言う。『ナイル川はわたしのもの、わたしが自分のために造ったものだ』と。わたしはお前の顎(あご)に鉤(かぎ)をかけ、うろこにナイル川の魚をつけさせ、ナイル川の真ん中から引き上げる。お前のうろこについた川のすべての魚と共に。」(エゼキエル29:3-4)

 エジプトのファラオ、ホフラは、ユダのゼデキヤを唆し、バビロンに背くように仕向けました。それで、新バビロニア帝国は、エルサレムに攻め上ります。これらを背景にして、エジプトへの託宣が告げられます。

 エジプトは「ナイルの賜物」(ヘカタイオスの言葉)と呼ばれ、ナイル川によって成り立つ国です。輸送は風と流れに、農業はその水と氾濫がもたらす肥沃な土砂によっていました。エジプトの王が、ナイル川の王ワニになぞらえられています。しかし、神は、ワニといえども、魚釣りでもするかの如く、引き上げられます。

 このエジプトは、バビロンと戦い、没落の道を歩みます。実際は、バビロンが13年かけてなおもティルスを攻略できなかった腹いせに、その矛先をエジプトに向け、滅ぼしたのです。神がバビロンを用いてエジプトを裁かれたのです。

 エジプトはイスラエルを唆し、イスラエルはエジプトに頼っていました(16節)。神は、そのエジプトを裁くことで、唆されて、頼りにならぬものに信頼を寄せた愚かさを、イスラエルに恥じさせました。

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