月刊誌リジョイス 聖書日課 2009年8月25日(火)

エゼキエル32章 死後の墓より神との契約

「人の子よ、あなたと諸国の娘たちは、エジプトとその貴族たちのために泣き悲しめ。わたしは彼らを地の低い所に下らせる 穴に下って行く者と共に。お前はだれよりも美しいと思っていたのか。下って行き、割礼のない者と共に横たわれ。彼らは剣で殺された者の間に倒れる。
エジプトは剣に渡された。エジプトとその軍勢はすべて運び去られた。」(エゼキエル32:18-20)

 エジプトに対する裁きの予告が続きます。エルサレム陥落の数ヶ月後で、紀元前586年もしくは585年のものです。当時の人々にとって、エジプトの破滅は考えられないような事態でありました。あの国を落とすような軍隊が自分たちを攻めればと考えると、同盟している国々は震えが止まりません(11節)。

 最後の託宣では、死後の世界の様子が描かれています。古代人の感覚では、墓の大小と配列は、生前の人間関係の写しです(23、24節)。違いは、立っているか(生きている)、横たわっているか(死んだ)です。かつての歴史の覇者たちの墓は、やはり、威風堂々としています。しかし、ピラミッドの大小等、墓に関わる古代人の感覚は、神の御前では無意味です。エジプトは、神により滅ぼされ、他の民と共に「割礼のない者」に一括されて、墓に葬られます。

 エジプトは、生きているとき、その力により恐れられていました。しかし、墓を大きくしたとしても、死ねば皆と同じです。神との契約に入れられていることこそが、死後のあり方を分ける唯一の基準です。

コントローラ

Copyright (C) 2009 RCJ Media Ministry All Rights Reserved.