月刊誌リジョイス 聖書日課 2009年12月2日(水)

ホセア12章 伝承への見直し

神のもとに立ち帰れ。愛と正義を保ち常にあなたの神を待ち望め。(ホセア12:7)

 ホセアは、ヤコブを罪と咎にまみれ、神への欺きに満ちた人間として見ています。これまで、ヤコブは、祝福の担い手であり、それゆえに民が尊敬して止まない偉大な父祖とされてきました。ホセアは、そのヤコブを神の赦しを必要とする存在として描き直し、また、回心の祝福にあずかったことを示しました。新しいヤコブ像が、イスラエルの典型に据えられました。

 さらに、契約の恵みが語られています。神は、罪深い民をモーセによって救い、愛を示してこられました。ヤコブの罪に連帯しているイスラエルは、ヤコブに示された恵みと契約の祝福にあずかっています。そして、神は、罪深いイスラエルが立ち帰るのを待っておられます。神の願いは、イスラエルが愛と正義を保ち、常に神を待ち望むことです。

 民が、御声を聴かずに、人間的な過去の偉大な伝統の所有を自負しても、無意味です。大切なことは、民の歴史を形成したもう神の意志に絶えず従うことです。回心し、誇り高ぶる過去と決別し、主の愛と公義に生きることが、私たちの希望です。

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