月刊誌リジョイス 聖書日課 2009年12月14日(月)

出エジプト2章 嘆きを聞き入れてくださる神

神はその嘆きを聞き、アブラハム、イサク、ヤコブとの契約を思い起こされた。神はイスラエルの人々を顧み、御心に留められた。(出エジプト2:24-25)

 私たちは、出エジプト記の物語のなかで、奇跡や偶然が織りなしたかに思われる劇的な場面と出会います。実は、それは、ただの奇跡や偶然ではなく、神が御心を行うためになさった御業でありました。私たちはそれを「摂理」と言います。

 モーセの誕生と、彼がエジプトの宮廷に入ったこと、苦しんでいる同胞のためにエジプト人を殺害し逃亡したこと、これらすべてが神の御心であり、神の摂理の御業でありました。そして、その背後に、神がアブラハム、イサク、ヤコブと結んだ契約があります。神は、その契約に基づいて、御業をなさいます。

 24節と25節、「神は嘆きを聞き…思い起こされた」は、創世記と出エジプト記とをつなぐ鍵の言葉です。「思い起こす」とは、神はご自分の契約をお忘れにならない、ということです。天においては、神が契約の真実に基づいて行動され、地においては、民の嘆きが神を動かしました。神に嘆き、訴えることと、神の摂理の恵みを受けることは結ばれています。神の契約に加えていただいている恵みは、嘆きの中から現れます。

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