月刊誌リジョイス 聖書日課 2010年3月13日(土)

黙示録17章 退廃の都市

あなたが見た女とは、地上の王たちを支配しているあの大きな都のことである。(黙示録17:18)

 七つの災いの最後のものは、人を誘惑する大都市バビロンの滅亡でした(16章17〜21節)。17章〜19章4節は、このバビロン滅亡を詳しく語っています。

 最初の読者には、このバビロンとは七つの丘(9節)に立つローマのことと映ったでしょう。死んだ後、再来する獣(7、8、11節)は、当時の人びとが再来を恐れたネロの姿に似ています。内部抗争の後、この獣がついには淫婦バビロンを滅ぼす(16節)と天使は告げました。

 信仰者を迫害するローマは、魅力溢れる繁栄の都市でした。キリスト者は迫害され、この繁栄の享受を断念しなければなりませんでした。最初の読者たちは、このローマ(バビロン)が実は、けばけばしく身を装う淫婦に過ぎず、やがては滅びるのだ、ということを示されました。

 終末に向かって歩む私たちにも、この警告は続いています。信仰者は物質的繁栄がもたらす都市的退廃と空しさを見破り、誘惑と戦うべきです。慕うべきは、清純な花嫁、天の都エルサレム(救いの完成した終末の日の教会)なのです(21章2節)。

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