月刊誌リジョイス 聖書日課 2010年3月14日(日)

詩編52編 神の慈しみに生きる人

わたしは生い茂るオリーブの木。
神の家にとどまります。
世々限りなく、
神の慈しみに依り頼みます。(詩編52:10)

 この詩編には、ダビデが逃避行中に身を寄せた祭司アヒメレクの一族が、ドエグの密告により惨殺されるという出来事(サム上21〜22章)が背景にあるように思われます。

 ここに描かれていることは、権力者に対する媚びへつらいと、それに必然的に伴う弱者の悲惨さです。ダビデは、姑息な手段を用いる密告者によって命の恩人を殺された怒りと、やりきれない絶望感の中で、声を振り絞って「神は、お前を打ち倒」(7節)すと叫んでいます。

 悪しき者の振る舞いは、無力な者を破滅させます。この厳しい現実は、今も変わりません。そこでは、神の助けと支えをなかなか実感できません。しかし、信仰者は、義なる神の審判と、神の慈愛に対するとこしえの信頼によって悪に対峙します。

 信仰者は、地上にあってたとえ朽ち果てた木のように倒れふしたとしても、神の慈しみに望みをおく限り、生い茂るオリーブの木です。活力と潤いを決して失うことがありません。主イエスは、十字架の上で渇き、復活の命の潤いとなってくださいました。この主から、潤いを受けましょう。

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