月刊誌リジョイス 聖書日課 2010年3月31日(水)

マルコ15章 十字架の上に神の子を見る

百人隊長がイエスの方を向いて、そばに立っていた。そして、イエスがこのように息を引き取られたのを見て、「本当に、この人は神の子だった」と言った。(マルコ15:39)

 人間的な目で見れば、主イエスは十字架の上ではなにひとつ力強い御業を行っておられません。私たちは、もしその場にいることができたとしても、公の権威によって裁かれ、二人の強盗とともに処刑された主イエスを見て、群衆と一緒になって嘲っていたことでしょう。

 しかし、主の十字架は、常識を越えた場所でした。「本当に、この人は神の子だった。」唐突に聞こえますが、処刑に立ち合うことが仕事である百人隊長が、十字架の主を一番近くで見て、叫んだ言葉です。

 また、ルカによる福音書によれば、同じ十字架刑に処せられた隣の罪人が、「あなたの御国においでになるときには、わたしを思い出してください」(23章42節)と語りかけています。普通の罪人の死でないことを、二人の者が証言しています。

 主の十字架の周りには、重なり合う多様な声が、響いています。そこで、罵る声がどれほど大きくても、弟子たちが逃げ去ってしまっても、神は主のための証言者を残してくださいました。私たちも、このお方こそ、神の御子と証言しましょう。

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