月刊誌リジョイス 聖書日課 2010年4月11日(日)

詩編54編 神の御名に頼る信仰

神よ、御名によってわたしを救い
力強い御業によって、わたしを裁いてください。(詩編54:3)

 本詩は、サムエル記上23章を背景に読むようにと指示されています。猜疑心にかられたサウル王の追跡から逃げるダビデは、ジフの荒れ野に身を隠すも、密告されてあわや捕縛という危機を迎えます。まさにその危機のなかでダビデが神を見上げて叫んだ信仰の祈りとして、この詩編を読むことができます。

 「ダビデが…足を動かすことさえできずに、死が迫りくるのを目の前にしたときでも、絶望に押し潰されることなく…その心を高く挙げたということは、感嘆すべき、また真に英雄的な心の大きさのあかしである」(カルヴァン)。

 本詩を受け取った信仰者たちは、そのようなダビデの信仰に教えられ、神の「御名」を呼ぶことへと心を開かれていったでしょう。また、人の目から見れば足を動かすことさえできない苦境のなかにあっても、心を高く挙げて主を信じている信仰の英雄が、あなたの傍らにもおられるはずです。私たちを立ち上がらせることのできる「イエス・キリストの名」(使3章6節)をいつも呼び求めているなら、あなたも信仰の勇者です。

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