月刊誌リジョイス 聖書日課 2010年4月12日(月)

ルツ1章 あなたの神は、わたしの神

ルツは言った。「あなたを見捨て、あなたに背を向けて帰れなどと、そんなひどいことを強いないでください。わたしは、あなたの行かれる所に行きお泊まりになる所に泊まります。あなたの民はわたしの民あなたの神はわたしの神。」(ルツ1:16)

 ルツ記は「士師が世を治めていたころ」(1節)のことを記したものです。約束の地、カナンに入ったイスラエルの民が信仰的・道徳的に退廃してゆく時代です。ルツ記はその中で咲く一輪の花のような物語です。

 飢饉のために隣国モアブに移り住んだエリメレクとナオミという夫婦がいました。しかし、その地でエリメレクは死に、二人の息子もそれぞれの妻を残して死に、ナオミは故郷のベツレヘムに帰ることにします。そのナオミに対して、モアブ人である二人の嫁のうちの一人、ルツの語った言葉が「あなたの民はわたしの民、あなたの神はわたしの神」という言葉でした。これは、ナオミとともに、神の民イスラエルの一員となって、ベツレヘムで生活していく決心を示す言葉であり、真の神への信仰告白の言葉でもありました。

 ナオミは「全能者がわたしを不幸に落とされた」(21節)と嘆きます。しかし神は、悲しむ者を決して捨て置かれたのではありません。傍らにあって慰めるルツを与え、祝福を備えてくださっていました。悲しみのなかにも神の恵みは確かです。

コントローラ

Copyright (C) 2010 RCJ Media Ministry All Rights Reserved.