月刊誌リジョイス 聖書日課 2010年4月29日(木)

ヨハネ8章 赦しと派遣のことば

「あなたたちの中で罪を犯したことのない者が、まず、この女に石を投げなさい。」…「わたしもあなたを罪に定めない。行きなさい。これからは、もう罪を犯してはならない。」(ヨハネ8:7,11)

 律法学者やファリサイ派の学者が、姦通をしていた女を捕らえて、主のもとに連れてきました。彼らは、申命記22章23節以下を根拠にして、モーセ律法にしたがって石で殺せと主張し、主イエスがどのように判断するかを試したのです。

 主イエスは、彼らの作意を見抜き、「罪を犯したことのない者が、まず、この女に石を投げなさい」と語られました。これを聞いた者は、年長者から一人また一人と立ち去りました。誰一人、罪のない者はありません。これは一般論ではありません。彼らは、姦淫の罪を憎むから裁こうとしていたのではなく、主を陥れるために彼女の罪を利用しようとしていました。その罪が自覚されたのです。

 主は、石を投げることができる唯一の方でした。しかし、その主イエスが、彼女に赦しを宣言されます。このようにお語りになったのは、ご自身が十字架にかかって罪を担う覚悟のゆえです。さらに主は、女を送り出されるに際して、罪と戦って生きるようにと励まされます。この赦しと派遣の言葉は今日、私たちにも語りかけられています。

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