月刊誌リジョイス 聖書日課 2010年5月2日(日)

詩編57編 心を高く上げよう

わたしは心を確かにします。
神よ、わたしは心を確かにして
あなたに賛美の歌をうたいます。
目覚めよ、わたしの誉れよ
目覚めよ、竪琴よ、琴よ。
わたしは曙を呼び覚まそう。(詩編57:8-9)

 詩人は恐ろしい敵のただ中で闇の時を過ごし、破滅の通り過ぎるのを待ちます。神の力強い翼の陰に、安全な逃れ場が与えられるよう願っています。それはまさに暗い洞窟で時を待つダビデの祈りに他なりません。

 心にのしかかる抑圧、嘲り、そして恐れのなかで、彼は心を高くあげて、いと高き神を呼びます。その祈りと叫びのなかで、天にも地にも満ち満ちている神の慈しみとまことを仰ぎ見ているのです。その信頼ゆえに、彼の心は確かで落ち着き、詩編のなかでもきわだって美しい、黎明の賛歌を導き出します(8、9節)。周囲の状況が変わったわけではありません。しかし、祈り手の心が変わっています。神の側に身を置こうという決意が、彼に光を見させるのです。

 私たちは、「高くいまし、栄光を全地に輝かせてください」(6、12節)と祈るだけでよいのです。神は必ずふさわしい時に、ご自身のために栄光を輝かせ、獅子の歯のような試練を和らげてくださいます。そのとき、私たちの救い、世の救いも必ず成ります。試練のなかにあっても、心を確かにして、賛美をささげましょう。

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