月刊誌リジョイス 聖書日課 2010年5月3日(月)

サムエル上6章 神に栄光を帰す

「主の箱をどうしたものでしょう。どのようにしてあれを元の所に送り返したらよいのか、教えてください。」(サムエル上6:2)

 イスラエルに勝利したものの、戦利品として持ち帰った「主の箱(契約の箱)」は、ペリシテ人の町々に重大な災いをもたらします。ペリシテの領主たちは、その箱を送り返そうと相談を始めます。自分たちの祭司たちの細々とした指示に従い、雌牛に引かせた車に箱を乗せました。牛が歩むに任せてその行方を見定め、ついに国境を越えるまで見届けます。賠償の献げ物まで添えたのです。

 「主の箱」は、まるで勝利者のように、イスラエルに帰ってきます。賠償の金の模型を戦利品とし、車を引く雌牛は「まっすぐに」「右にも左にも」それず、イスラエルの地を目指したとあります(12節)。一連の出来事は、種々の災難がけっして偶然ではないことを、ペリシテの領主たちに明瞭に示しました。

 神に栄光を帰すとは、神を畏れることから始まります。国境の町ベト・シェメシュでは契約の箱の帰還を喜び迎えますが、箱の中をのぞいた多くの人が打たれてしまいます。神は、箱への信仰を求めておられるのではありません。重要なのは、箱の「主」を畏れる信仰なのです。

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