主は、サウル王を見捨てられ、助けの御手を伸ばさず、最後まで沈黙されました。それが、王と息子たちの悲劇の現実でした。 この章には、サウル王の最後が克明に記されています。深い傷を負ったサウルは、敵に殺される前に自分を殺すように、と従者の若者に命じました。しかし、若者は、主が油注がれた王を殺すという大罪を恐れました。サウル王は自ら命を絶ち、従者は共に自決しました。サウルは、従者からは尊敬を受けていたのです。ギレアドのヤベシュの住民は、ペリシテ軍のサウルに対する仕打ちを聞いた。戦士たちは皆立って、夜通し歩き、サウルとその息子たちの遺体をベト・シャンの城壁から取り下ろし、ヤベシュに持ち帰って火葬に付し、彼らの骨を拾ってヤベシュのぎょりゅうの木の下に葬り、七日間、断食した。(サムエル上31:11-13)