月刊誌リジョイス 聖書日課 2010年9月29日(水)

サムエル下13章 罪の災いのなかで

ヨナダブは言った。「病気を装って床に就くとよい。父上が見舞いに来られたら、『妹タマルをよこしてください。何か食べ物を作らせます。わたしに見えるように、目の前で料理をさせてください。タマルの手から食べたいのです』と言ったらよい。」(サムエル下13:5)

 富と権勢、美と賢さに彩られたダビデの宮廷に展開されたのは、人の心の奥底に潜む汚れた欲望と死の物語です。若く美しい娘タマルの存在は、どんな装飾品にもまさって宮廷を明るく華やいだ雰囲気に彩ったに違いありません。

 けれども、アムノンには妹タマルの声や姿は、欲望を日増しに激しくするものでした。不幸なことに、彼のたいへん賢い友人の知恵と情が、彼に悲惨な結末をもたらします。タマルはアムノンの欲望の犠牲となり、アムノンはダビデの後継者となる栄誉にかわって、タマルの兄、アブサロムの憤りの犠牲となりました。

 外敵には負けないダビデの宮廷でしたが、愛する者の罪と死から逃れさせてはくれませんでした。いつの世にあっても、罪の災いに呻く声は絶えることはありません。

 この聖書の出来事も、私たちが毎日のように耳にしている悲しいニュースも、この世に何が本当に必要なのかを示しています。それは罪と死の力からの救いであり、解放です。主よ、お救いください。

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