月刊誌リジョイス 聖書日課 2010年10月13日(水)

サムエル下19章 悲しみを乗り越えて一つに

ダビデはユダのすべての人々の心を動かして一人の人の心のようにした。(サムエル下19:15)

 アブサロムの死にどんなに心が潰れそうになっても、ダビデは油注がれた王です。職務に復帰し、イスラエル分裂の危機を脱しなければなりません。ダビデが悲しみを乗り越えて、兵士たちに感謝を示し、励ますようにと求められたのは当然のことです(6〜8節)。

 さて、イスラエル諸部族がダビデ支持に廻ると聞けば、ダビデはユダ部族に対して「わたしの兄弟、わたしの骨肉」と訴え、アブサロムに仕えていたアマサに、ヨアブの地位を与える、とまで言います(14節)。さらに、かつてダビデを呪ったことへの赦しを乞うシムイにさえも、「お前を死刑にすることはない」(24節)との約束を惜しみはしません。

 ここには、ダビデとヨアブの複雑な関係や、政治的な謀略が見え隠れしますが、ダビデは悲しみを乗り越えて、ユダを一致に導こうと努めています。神の支えがあったためです。私たちもたとえ深い悲しみを経験することがあっても、神は私たちを立たせて、強めてくださいます。

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