月刊誌リジョイス 聖書日課 2010年11月26日(金)

ローマ12章(2) 賜物を生かせ

自分を過大に評価してはなりません。むしろ、神が各自に分け与えてくださった信仰の度合いに応じて慎み深く評価すべきです。わたしたちは、与えられた恵みによって、それぞれ異なった賜物を持っていますから、…奉仕の賜物を受けていれば、奉仕に専念しなさい。(ローマ12:3,6-7)

 3節で言われている「自分を過大に評価」するとは、「自惚れ」、「高慢」という言葉に近いものです。人は、他人の場合は厳しく評価しても、自分を測るときは、正確な判断ができなくなり、甘めの評価になりがちです。自惚れは、本当の自分が見えていない人の特質です。次の「慎み深く」とは、「節制」とも「賢明さ」とも訳されます。福音書では、悪霊を追い出していただいた人が、「正気に返る」というようなときに、用いられる言葉です。正しい健全な自己評価を下す者は、慎み深い人です。

 ここでは、「信仰の度合いに応じて」と断り書きが入っています。健全な自己評価は、受験の際の偏差値のようなもので他者と見比べて測っても、得られません。神が自分に与えてくださった恵みと賜物を、信仰の目で見て、数えます。自分への神の御心を知るとき、相応しく奉仕したいと願います。信仰が与える健全な判断は、人を卑屈にせず、出しゃばらせもせず、自分の分に応じて、大胆にその賜物を神のために用いさせます。

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