月刊誌リジョイス 聖書日課 2010年1月23日(日)

詩編87編 諸国の民の故郷

主は諸国の民を数え、書き記される
この都で生まれた者、と。
歌う者も踊る者も共に言う
「わたしの源はすべてあなたの中にある」と。(詩編87:6-7)

 神の選びに関心が集まる旧約聖書に、時々あらわれる世界規模の救いの大きさには、新鮮な驚きを感じます。シオンの都と言えばエルサレムのことですが、詩人は終末の幻に寄せて、そこが世界の全国民の故郷となると記します。

 どの民族にも自らの起源についての誇りがあり、それを支える神々の物語があって、他の国々とは違う自分を保持してきました。そこで互いを重んじることができればそれで良いのでしょうが、歴史はむしろ反対に、民族同士、国同士が相争い、互いに排斥しあったことを示しています。けれども本来、世界はすべて創造者なる神がお造りになったものです。

 民族は、人の根源的な拠り所にはなりません。誰にとっても自分の源は、神ご自身をおいて他にありません。そして神は、世界のために都を用意されたと語っておられます。それは、神が人と共に住まわれる所で、終わり日に約束されたシオンです。今、世界中に広がった私たちの礼拝は、この天にある故郷を証ししています。

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