月刊誌リジョイス 聖書日課 2011年4月23日(土)

ヨハネ19章(2) 受難週 十字架の主を仰いで

イエスは、母とそのそばにいる愛する弟子とを見て、母に、「婦人よ、御覧なさい。あなたの子です」と言われた。それから弟子に言われた。「見なさい。あなたの母です。」そのときから、この弟子はイエスの母を自分の家に引き取った。(ヨハネ19:26-27)

 主イエスの母マリアは、救い主を産み育てた人として、誰よりも先に救い主を見た人です。また、一人の無名の愛する弟子と共に、十字架上の主イエスを最後まで眺めていた女性です。

 かつて腕に抱いて育てた我が子が十字架上で死に逝く姿に、どんなに親心が痛んだことでしょう。しかし、その場で、思いがけない言葉を聞きました。「婦人よ、御覧なさい。あなたの子です。」「見なさい。あなたの母です」と。

 人はさまざまな立場、肩書きから主イエスを見ます。母マリア、百人隊長、アリマタヤのヨセフ。しかし、信仰の目をもって一人の罪人として十字架の主イエスを仰ぎ見る者には、立場や肩書きを超えた交わりが与えられます。血肉のつながりのない者同士が、十字架の主の下で家族となっています。

 十字架の主は今日も私たちに語られます。「御覧なさい。あなたの母…あなたの兄…あなたの妻…あなたの…」と。教会の主にある交わりは、十字架の主によって与えられるものです。

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