月刊誌リジョイス 聖書日課 2011年6月2日(木)

ヤコブ1章 御言葉の力を信じる

わたしの愛する兄弟たち、よくわきまえていなさい。だれでも、聞くのに早く、話すのに遅く、また怒るのに遅いようにしなさい。人の怒りは神の義を実現しないからです。だから、あらゆる汚れやあふれるほどの悪を素直に捨て去り、心に植え付けられた御言葉を受け入れなさい。この御言葉は、あなたがたの魂を救うことができます。(ヤコブ1:19-21)

 ヤコブは、喜び、怒り、哀しみ、楽しみなどいろいろな感情の中で、「怒り」に焦点を当てます。怒りが、冷静さを失ったなかでそのまま言葉となって表現されるとき、人はいとも簡単に周囲の人びとを傷つけてしまいます。「話すのに遅く、また、怒るのに遅いように」とは、的を射た助言です。

 怒りは、その人の何らかの欲望が満たされないときに生じます。もしそれが、自分のなかの汚れた悪しき思いが満たされないための怒りであるなら、最悪です。怒りを表す前に、自分の怒りの正当性を主張することが、本当に神の義を満たすことになるのか、この問いと向き合わねばなりません。

 怒りが心を支配する暗闇の状況に光を投げ込むのが、神の言葉です。神の義を思い巡らすことができるように、神はキリスト者の心に御言葉を既に植え付けてくださっています。御言葉と結ばれていない人の怒りは、神の義を実現しません。神の大きな力、御言葉が効力を発揮できるように、私たちの心が整えられますように。

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