月刊誌リジョイス 聖書日課 2011年11月21日(月)

申命記19-20章 何故、逃れの町があるのか

あなたの神、主があなたに与えて得させられる土地のうちに三つの町を選び分けなさい。…意図してでなく、…隣人を殺してしまった者が逃れて生き延びうるのは、次のような場合である。…彼はこれらの町の一つに逃れて生き延びることができる。(申命記19:2-5)

 逃れの町の制定は、まことに人道的な制度であると思います。この制度が必要とされたのは、血の復讐の掟が根底にあったからだと言われます。

 この掟は、たとえ故意でなくても殺された者の親族は、殺した者を追いかけて殺すことができるというものでした。しかし、理由がどうであれ、人が誰かの血を流すことは、神に属する血を自らのものとすることであり、命の神聖さを侵害する恐ろしい行為です。血を流させるほどの復讐心を無条件で認めてはならず、ゆえに、逃れの町が制定されたのです。

 殺人事件は、ドラマの題材であっても、私たちにとっては非日常的なことかもしれません。しかし、私たちは皆、十戒に照らすと、絶えず人を憎み、神を冒涜する、まさに神の裁きに値する殺人者です。

 私たちの逃れの場所は、主イエス・キリストです。十字架のもとで、自らの罪の赦しを請います。そして、赦された者として、自らの復讐心にも歯止めをかける誓いを新たにします。

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