月刊誌リジョイス 聖書日課 2012年6月29日(金)

ローマ11章 神の自由な選び

福音について言えば、イスラエル人は、あなたがたのために神に敵対していますが、神の選びについて言えば、先祖たちのお陰で神に愛されています。神の賜物と招きとは取り消されないものなのです。(ローマ11:28-29)

 神は、キリストを通して生きた関係を持つ者を創造に先立って定めておられました。神のこの決心は、誰からも何によっても強いられたのではなく、全く自由な決心です。

 ですから、人は選びの理由について、聖書に記されている以上のことを人間的に推測すべきではありません。旧約のイスラエルについて「主は地の面にいるすべての民の中からあなたを選び、御自分の宝の民とされた。…他のどの民より貧弱であった」(申7章6、7節)が、とだけ書かれています。

 選びは神の自由な決意ですから、破棄や変更はありえません。ですから、イスラエルの子孫のユダヤ人は全体として今もなお「神の選びの民」です。神の選びと自由な決意を支えるのが、「あなたに対する主の愛」(同8節)です。この神の愛ゆえに、イスラエルの選びは取り消されることがありません。

 同様に、私たちを救われた神の自由な決意も、取り消されない恵みです。キリストを通して神と生きた関係をもつ者は、揺るぎない救いをもたらしてくださった神の愛を讃えます。

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