月刊誌リジョイス 聖書日課 2012年7月25日(水)

エレミヤ39-41章 エルサレム陥落後の混乱

イシュマエルと、彼と共にいた十人の部下は、突然襲いかかって、バビロンの王がその地に立てて総督としたシャファンの孫でアヒカムの子であるゲダルヤを剣にかけて殺した。(エレミヤ41:2)

 エルサレムを破壊し、ユダ王国を占領したバビロンは、ダビデ家の者ではない貴族のゲダルヤを立てて総督としました。エレミヤの教えを受けたゲダルヤは、バビロンの属国として生きる道を民に説得しました。それにより、荒廃したエルサレムには、貧しいながらも平和が訪れ、近隣の国に避難していた民たちも少しずつ戻って来ました(40章12節)。

 ところが、バビロン軍から逃れて隠れていたダビデ家のイシュマエルが、隣国アンモンのおだてに乗り(40章14節)、反バビロンのテロ活動を始め、総督ゲダルヤを暗殺し、駐留軍のバビロン兵士も殺してしまいました。

 社会状況の変化も全体像も見ることのできない、一人の愚かな狂信家のために、しばらくのささやかな平和は一瞬にして崩れ去ってしまいました。「死んだ蠅は香料作りの香油を腐らせ、臭くする。僅かな愚行は知恵や名誉より高くつく」(コヘ10章1節)。平和と信仰生活を維持するためには、知恵と不断の努力が必要です。

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