月刊誌リジョイス 聖書日課 2012年10月12日(金)

3ヨハネ 善を行う者、悪を行う者

愛する者よ、あなたは、兄弟たち、それも、よそから来た人たちのために誠意をもって尽くしています。(3ヨハネ5)

 この手紙は、使徒であり長老であるヨハネからガイオという人へ送られた手紙です。

 ガイオは「よそから来た人たち」、つまり、当時福音伝道のために巡回していた伝道者たちのために、誠意を尽くしていました。今日のような設備の整った宿がないなか、ガイオは、旅人をもてなすことは主を喜ばせることと弁え、自分の家に迎えたのでしょう。そして、主にある交わりを喜び、真理のために共に働く者となっていました。

 ヨハネは、ガイオと対比しながら、ディオトレフェスという人物の悪事を指摘しています。彼は自分が指導者になろうと野心を持ち、巡回伝道者たちをもてなすことに反対しています。悪意に満ちた言葉でヨハネらを罵り、兄弟たちを受け入れず、受け入れようとする者たちの邪魔をし、教会から追い出したのです(10節)。

 私たちの模範は、孤立化の道を選ぶディオトレフェスではなく、ガイオです。私たちは、各個教会の垣根を越えて、同じ福音伝道に共に関わることを喜びます。

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