月刊誌リジョイス 聖書日課 2012年10月17日(水)

歴代下10-12章 知恵の終わりと二つの王国

イスラエルのすべての人々は、王が耳を貸さないのを見て、王に言葉を返した。「ダビデの家に我々の受け継ぐ分が少しでもあろうか。エッサイの子と共にする嗣業はない。イスラエルよ、それぞれ自分の天幕に帰れ。ダビデよ、今後自分の家のことは自分で見るがよい。」(歴代下10:16)

 ソロモン亡き後、若きレハブアムが王位を継ぎました。ソロモンの栄華はイスラエルの歴史に瞬間的に現れた一コマの栄光でしたが、時代はすぐに現実の混乱へ戻ります。レハブアムは父の信仰と知恵を受け継いではおらず、慢心して父の助言者たちを退け、ついに王国を分裂させてしまいます。

 分裂の原因はすでにソロモンの時代にありました。王宮の富は必ずしも民衆の福利とはならず、国民に多大な労役を強いる結果ともなりました。民の苦しみに目を留めなかった王は、ダビデの名のもとで連合していたイスラエルに見限られ、王国は北イスラエルと南ユダに分裂することとなりました。

 こうして民全体が不信仰に陥る中で、ソロモンが祈った神殿には御言葉に仕える祭司とレビ人がいて、神の憐れみを辛じて繋ぎ止めていました。11章16節には、レビ人に続き、さまざまな部族から「主を求めようと心を定めた者たち」の誠実な礼拝生活が始まります。祈りと礼拝こそ、あらゆる富にまさる民の宝です。

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