月刊誌リジョイス 聖書日課 2012年12月5日(水)

アモス5章 イスラエルへの挽歌

わたしはお前たちの祭りを憎み、退ける。
祭りの献げ物の香りも喜ばない。
…お前たちの騒がしい歌をわたしから遠ざけよ。
竪琴の音もわたしは聞かない。
正義を洪水のように
恵みの業を大河のように
尽きることなく流れさせよ。(アモス5:21-24)

 前章と同じ時に語られた言葉だとすると、祭りの終わりの日になされた預言なのかも知れません。祭りの喜びで盛り上がっている人びとに、挽歌、葬式の弔い歌を聞かせるようなものです。ただ言葉尻だけをとらえると、場違いなものとしか感じられないでしょう。

 しかし、アモスの批判は、その祭りが正しい生活と公正な態度につながらない儀式だという点にあります。正しい神知識を欠いた礼拝が行われていたからです。異教を混ぜ込んでいるのに、それを問題にする人は誰もいませんでした。

 ある神学者は、自身の退官講義で、21節以下を用いて、神学校の講義、セミナー、説教、聖書研究、議論、会議といった一切の活動を痛烈に批判しました。真の神知識が欠落し、公正と正義が無い状態であるならば、私たちの教会が行っている活動のすべても同様に虚しいものと非難されるでしょう。

 私たちの信仰生活が、神の正義を洪水のように、恵みの業を大河のように流れさせるものとなりますように。

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