月刊誌リジョイス 聖書日課 2013年2月21日(木)

創世記28章 危険と波乱に満ちた旅路

彼は夢を見た。先端が天まで達する階段が地に向かって伸びており、しかも神の御使いたちがそれを上ったり下ったりしていた。見よ、主が傍らに立って言われた。
「わたしは、あなたの父祖アブラハムの神、イサクの神、主である。」(創世記28:12-13)

 ヤコブは、急いで故郷を離れ、兄が追いかけて来てはいないかと何度も振り返りながら、ひたすら北の方角へ、おそらく数日かけて、ほとんど飲まず食わずで、ひた走りました。見知らぬ町のある場所で、彼は倒れ伏します。睡魔に襲われ、道端の石を枕に眠り込みます。

 逃亡者ヤコブは、あらゆる保護や保障の外に放り出され、無防備な眠りの人の姿を夜空の下にさらしています。そこで、これまで見たこともない光景をまぶたに見るのです。自分の枕元に天からの階段が伸びていて、天使らが階段を上ったり下ったりしているではありませんか。彼は、それまで感じたことのない畏れに囚われます。神のご臨在を実感したからです。

 天使が夢枕に立って、神の言葉を告げます。「わたしはあなたと共にいる。必ずこの土地に連れ帰る。決して見捨てない」と。逃亡者はその場所を忘れないよう「神の家(べテル)」と名付けます。

 ヤコブの神となってくださった主は、危険と波乱に満ちた旅路に、道連れとなってくださいます。

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