月刊誌リジョイス 聖書日課 2013年6月11日(火)

コヘレト2章 快楽を追う

この天の下に生きる短い一生の間、何をすれば人の子らは幸福になるのか…(コヘレト2:3)

 生の充実を求めてコヘレトは快楽の探求へ赴きます。王の立場を利用して、欲しいと思うあらゆるものを手にして、通常の人には実現不可能な富や贅沢を味わい尽くします。手ずから苦労して働いた結果に王はひと時の満足を感じて、神の正当な報いと知恵の正しさをそこに認めます。

 けれども賢者である王は幸福を見極めたとは思っていません。むしろその後の反省がもたらしたものは「賢者も愚者も等しく死ぬ」(16節)との現実であって、果てしない快楽の追及もまた風を追うようなことだ、と人生の空しさに突きあたります。

 太陽の下で汗を流して働き、自分の手で稼いで得たものを楽しむのは、神がすべての人に与えてくださる正当な報いです。けれども、それを当然と考えていくら計算したところで人生は波乱に満ちていて自分の思うままにはなりません。人には神の御旨に自分の力で近づくことは許されていません。風を追うような人生の行方に、神が御言葉を通じて幸福への確かな道筋を用意しておられます。

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