月刊誌リジョイス 聖書日課 2013年7月13日(土)

ヨハネ7章 主イエス、時の中心

そこで、イエスは言われた。「わたしの時はまだ来ていない。しかし、あなたがたの時はいつも備えられている。…あなたがたは祭りに上って行くがよい。わたしはこの祭りには上って行かない。まだ、わたしの時が来ていないからである。」(ヨハネ7:6,8)

 主イエスの実の兄弟たちは、兄が名のある宗教家として世に出ることを期待し(4節)、エルサレムで盛大に祝われる仮庵祭を、格好の機会と考えます。しかし、主イエスは彼らの勧めを、ひとまず素っ気なく拒みます。「わたしの時はまだ来ていない。」

 これはご自分の使命の完成を真剣に見つめる、主イエスの決意の表明です。ヨハネ福音書は、イエスの時がいつ来るか、という主題を巡って、期待と緊張が頂点に達するという独特の構造を備えています(2章4節、8章20節、12章23節、17章1節など)。

 とかく私たちは、時を手中にできるという錯覚を抱いてしまいます。「時はいつも備えられている」ことを誤解し、自分勝手な傲慢に陥ってしまいます。

 けれども、主イエスは違います。父のご計画を仰ぎ、十字架の時に向かって進み、ついに時の中心に立たれます。この時の中心におられる主に守られているのですから、私たちは今という時を、喜び、感謝し、生き生きと歩みましょう。

コントローラ


自動再生されない方はこちらから再生(mp3形式)
Copyright (C) 2013 RCJ Media Ministry All Rights Reserved.