月刊誌リジョイス 聖書日課 2013年11月30日(土)

ローマ9章 信仰による救いについての歴史的確証

義を求めなかった異邦人が、義、しかも信仰による義を得ました。しかし、イスラエルは義の律法を追い求めていたのに、その律法に達しませんでした。…信仰によってではなく、行いによって達せられるかのように、考えたからです。彼らはつまずきの石につまずいたのです。(ローマ9:30-32)

 パウロは9〜11章で、イスラエルのつまずきを媒介した異邦人の救いを説きます。これによって、キリストにおける神の義の啓示、つまりキリストへの信仰による救いをさらに深く、効果的に教えます。

 イスラエルは神の民として律法を与えられていました。しかし、律法主義に陥り、律法が証ししていたキリストにつまずきました。そのため、救いは彼らから去り、異邦人にもたらされました。パウロはここで敢えて、イスラエルの挫折を、律法による救いの不可能なことの、また、律法を持たない異邦人の救いを、キリストへの信仰による救いの、実例として、それぞれ語っています。

 この箇所は実に、本書全体のテーマである「キリストにある罪人の救いを通しての、神の義の啓示」を、イスラエルのつまずきと異邦人の救いという歴史の現実の中で実証したものです。これによって、罪人の救いが徹頭徹尾、神ご自身の主権と恩恵のなせる業であることが強調されます。引用されている旧約聖句はみなこの方向で機能しています。

コントローラ


自動再生されない方はこちらから再生(mp3形式)
Copyright (C) 2013 RCJ Media Ministry All Rights Reserved.