月刊誌リジョイス 聖書日課 2014年6月19日(木)

使徒6章 神の言葉と生活への配慮

そこで、12人は弟子をすべて呼び集めて言った。「わたしたちが、神の言葉をないがしろにして、食事の世話をするのは好ましくない。それで、兄弟たち、あなたがたの中から、“霊”と知恵に満ちた評判の良い人を7人選びなさい。彼らにその仕事を任せよう。」(使徒6:2-3)

 最高法院の禁止命令にもかかわらず、使徒たちは主イエスの福音を、エルサレム在住のユダヤ人たちへ、ますます活発に伝えます。この活動により、さらに多くの人びとが交わりに加わります。しかしそれと合わせ、交わりの内部に新たな問題が生じてきます。それは生活面での保護を必要とする者に、配慮の手が回らなくなってきた、という事態です。今はまだ苦情、つぶやき、もやもやした不平の段階でしたが、使徒たちは神を畏れつつ具体的に対応します。

 これまでは、使徒たちが中心となり、信徒たちを神の言葉で養い、献げ物を管理・分配して弱者を助けてきました(4章32〜35節)。しかし今、交わり内の少数者から、自分たちのやもめが配慮されず、自分たち全体が、粗末に扱われているとの苦情が出始めたのです。

 使徒及び信徒たちはこの点でも、神に従います。神は、人を偏り見ず、孤児とやもめを愛して生活に必要な物を与えられる(申10章17、18節)との信仰に立ち、信徒が等しく神の言葉と生活への配慮に与れるよう、体制を整えるのです。

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