月刊誌リジョイス 聖書日課 2014年9月6日(土)

フィリピ4章 足るを知る

さて、あなたがたがわたしへの心遣いを、ついにまた表してくれたことを、わたしは主において非常に喜びました。今までは思いはあっても、それを表す機会がなかったのでしょう。物欲しさにこう言っているのではありません。わたしは、自分の置かれた境遇に満足することを習い覚えたのです。(フィリピ4:10-11)

 パウロは、フィリピの教会からの多くの贈り物と献金に感謝しながら、この手紙の中で、これはもっと欲しいという意味ではない、自分はどんな境遇にいる時でも足ることを知った、と言っています。

 足るを知る、これはどんな境遇にも満足するということです。この言葉は京都・龍安寺の蹲にもあり、当時のストア哲学も語っていた言葉です。パウロはここでそうしたストイックな生き方を語っているのでしょうか。

 パウロは12節で、貧しく暮らすすべも、豊かに暮らすすべも知っていると言っています。貧しさだけでなく、富にも負けない生活をするということです。ですから、ただ常識的な修養の教えではありません。貧しさに耐える道、富の中にいる道、これらは共に、神と共にある満足感があって初めて成り立つことです。なぜなら人間は、神なしには、貧しさゆえの辛さ、富ゆえの誘惑に負けてしまうからです。ですから、ただ足るを知ると言っても、人間が自分の心に工夫して足ることを知るのではなく、神と共にいる生活がなければ、真に満足する生活は有り得ないと語っているのです。

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