月刊誌リジョイス 聖書日課 2014年9月11日(木)

エレミヤ41章 試練から逃れる道

イシュマエルが、十人の部下を率いてミツパに赴き、アヒカムの子ゲダルヤを訪ね、ミツパで食事を共にした。そのとき、ネタンヤの子イシュマエルと、彼と共にいた十人の部下は、突然襲いかかって、バビロンの王がその地に立てて総督とした…ゲダルヤを剣にかけて殺した。(エレミヤ41:1-2)

 権力に対する王族の執念は、すさまじいものがあります。日本の大河ドラマでも、韓国の歴史ドラマでも、ギリシア・ローマの悲劇やシェイクスピアの悲劇でも、王室は華やかで悲惨な舞台です。

 バビロンの許可でユダの地に残されたミツパの町で、まるでドラマのように、宴会の席で暗殺が行われました。王族の一人イシュマエルは、ユダの総督ゲダルヤを殺し、占領軍の兵士たちを殺し、さらに、ゲダルヤの死を悲しむふりをして、周辺の町から神殿礼拝に行こうとした人びとをも殺しました。

 イシュマエルはアンモンの王から暗殺者として送り込まれていたので、人びとを捕らえてアンモンの地に連れて行こうとしました。しかし、これを聞いたほかのユダの軍隊は、イシュマエルに追いつき、捕虜を連れ戻しました。

 東西南北を敵に囲まれた場所でも、神は耐えられない試練を与えることはなく、試練と同時に逃れる道をも備えてくださっています。ここには悲惨で残忍なことが記されていますが、神はこの出来事を通して当時の人たちにこのことを学ばせ、私たちにも学ばせてくださいます。

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