月刊誌リジョイス 聖書日課 2014年10月10日(金)

マルコ11章 主イエスと子ろば

二人が子ろばを連れてイエスのところに戻って来て、その上に自分の服をかけると、イエスはそれにお乗りになった。多くの人が自分の服を道に敷き、また、ほかの人々は野原から葉の付いた枝を切って来て道に敷いた。(マルコ11:7-8)

 子ろばにお乗りになった主イエスが、救いをもたらす王として、いまエルサレムに姿を現されました。群衆は、それぞれ服や枝を道に敷いて王の道を飾り、大歓声をあげながら、王の到来を迎えます。いわゆるエルサレム入城の場面です。

 主イエスのエルサレム入城の出来事は、詩編118編とともに、預言者ゼカリヤを通して示された主の約束が成就した瞬間でした。一般的に言えば、王にふさわしい乗り物はろばではなく馬でしょう。足が速く、調教しやすく、背が高くて見栄えがよいからです。けれども、救いをもたらす真の王にはろばの方が、しかも子ろばこそがふさわしかったのです。

 子ろばに乗って登場する王の描写に続いて、ゼカリヤ書9章10節はこのように語っています。「わたしはエフライムから戦車を、エルサレムから軍馬を断つ。戦いの弓は断たれ、諸国の民に平和が告げられる」と。わたしたちを真の平和へと導いてくださる主イエスは、戦いに用いられる馬ではなく子ろばに乗って登場されることで、ご自身が平和の王であることをはっきりと表明されます。

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