月刊誌リジョイス 聖書日課 2015年3月5日(木)

マタイ12章 手を伸ばしなさい

イエスは言われた。「あなたたちのうち、だれか羊を一匹持っていて、それが安息日に穴に落ちた場合、手で引き上げてやらない者がいるだろうか。人間は羊よりもはるかに大切なものだ。だから、安息日に善いことをするのは許されている。」そしてその人に、「手を伸ばしなさい」と言われた。(マタイ12:11-13)

 安息日にはすべての仕事を休んで神の前に出ることが律法で定められています。ユダヤ教の人たちは、命が危ない時を除いては病気を治療することもしてはならないと考えていました。そこで人びとは、主イエスに「安息日に病気を治すのは、律法で許されていますか」と尋ねます(10節)。それは訴える口実を探すためでした。

 主イエスは、羊が「安息日に穴に落ちた場合、手で引き上げてやらない者がいるだろうか」と問い返しています。これは「そんな人はいない」という答えを引き出すための主イエスお得意の話法です。そして主イエスは片手の萎えた人に「手を伸ばしなさい」と言って、その人の手を元どおりに治されました。主イエスは目に見える奇跡によって「愛は律法を全うする」ということを教えられたのです(ロマ13章10節)。

 律法を守るとは、形式的にその要求を満たすことではありません。そのことを私たちは、心の手を伸ばして主イエスの愛を受け取ったとき、知りました。愛に生きることを願う神は、私たちも主イエスの愛に倣って、人を愛することを望んでおられます。

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