月刊誌リジョイス 聖書日課 2015年6月19日(金)

使徒10章 神は人を分け隔てなさらない

そして、話しながら家に入ってみると、大勢の人が集まっていたので、彼らに言った。「…外国人を訪問したりすることは、律法で禁じられています。けれども、神はわたしに、どんな人をも清くない者とか、汚れている者とか言ってはならないと、お示しになりました。」(使徒10:27-28)

 この章は、キリストの福音が異邦人に伝わっていく転換点を示しています。今まではユダヤ人を中心に福音が宣べ伝えられていましたが、驚くべき出来事がコルネリウスとペトロの幻によって可能になります。この箇所の神の働きがなければ、私たちも福音に与ることはできませんでした。

 初代教会の人びとはユダヤ人で、ユダヤ教の慣習にとらわれていました。ですから清くないもの、汚れたものは口にしてはいけませんし、また外国人と交際したり、外国人を訪問したりすることも律法で禁じられていると思っていました。

 しかし、ペトロは「どんな人をも清くない者とか、汚れている者とか言ってはならない」、「神が清めた物を、清くないなどと、あなたは言ってはならない」(15節)と宣言しました。主イエスの福音が、隔ての壁を取り除きました。聞く者に聖霊が注がれ、多くの人びとが主イエス・キリストの御名で洗礼を受けたのです。

 私たちはどうでしょうか。自分にとって嫌な人、できるだけ避けたい人がいますか。すべての人は、神にかたどって造られ、愛されている者ですから、私たちも互いを受け入れるべきではないでしょうか。

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