月刊誌リジョイス 聖書日課 2015年10月10日(土)

マルコ12章 神のものは神に返す

彼らがそれを持って来ると、イエスは、「これは、だれの肖像と銘か」と言われた。彼らが、「皇帝のものです」と言うと、イエスは言われた。「皇帝のものは皇帝に、神のものは神に返しなさい。」彼らは、イエスの答えに驚き入った。(マルコ12:16-17)

 12章には11章27節から始まる主イエスと宗教指導者たちとのいろいろな問答が記されています。この一連の論争によって主イエスへの彼らの反感と憎しみが深まります。

 ここで、宗教指導者たちはファリサイ派とヘロデ派を遣わし、主イエスの言葉じりをとらえるための罠を仕掛けます。繊細な政治的問題を絡めた質問をもってです。

 それはローマ皇帝に税金を納めるのが正しいかどうかという質問でした。主イエスが、もし納めなくてもよいと答えれば、ローマ帝国から反逆者として処刑されることになります。また、納めなさいと答えれば、今度はユダヤ人から酷いバッシングがあるはずです。しかし彼らの下心を見抜いた主イエスは、デナリオン銀貨一枚をもって、教えられます。神のものは神にと。

 人間には神の像が刻まれています。人間は神のものです。わたしも神のものです。大切なことは、そのわたしが何をするにしても、根本的に神のものとして神の愛に生きることです。自らを神にお献げする生き方において、皇帝に、社会に貢献する在り方も開かれていきます。

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