月刊誌リジョイス 聖書日課 2015年10月16日(金)

マルコ13章 その時に備えなさい

「その日、その時は、だれも知らない。天使たちも子も知らない。父だけがご存じである。気をつけて、目を覚ましていなさい。その時がいつなのか、あなたがたには分からないからである。」(マルコ13:32-33)

 13章で主イエスは、エルサレム神殿の崩壊について預言され、ついに世の終末についての預言をされます。ペトロとヤコブ、ヨハネ、そしてアンデレが終末の徴について質問すると、主イエスはその徴について答えてくださいました。しかし、その終末がいつ来るかについては父なる神だけがご存じであると答えられ、終末は神の固有の権限であることをはっきりと示されました。確かに主の再臨に伴う終末がいつ来るか誰も知りません。多くの偽預言者が現れ、終末について預言しましたが、すべて外れてしまいました。

 終末の日に備えて人間がやるべきことは、たえず目覚めていることだけです。目覚めていれば毎日が、毎時間が、再臨の主と出会う絶好のチャンスともなります。

 37節で「すべての人に言うのだ。目を覚ましていなさい」と命じられた主イエスの言葉を最後に、受難の物語が始まります。主を信じる私たちにとっての終末は、主の十字架、復活、昇天に基礎づけられています。終末は世の終わりではなく、既に始まっている永遠の命の完成です。怖がることも、拒むこともありません。

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