月刊誌リジョイス 聖書日課 2015年10月28日(水)

サムエル下24章 過失からの回復

「わたしは重い罪を犯しました。主よ、どうか僕の悪をお見逃しください。」(サムエル下24:10)

 ダビデは人口調査をします。歴史を見ても、国家が安定するとき、あるいは安定を求めるとき、権力者は国家の力を調べます。人口調査は課税のため、兵士の徴募のために必要とされます。ダビデの国も地上の国家である限り、周辺諸国家と同じように国家的行為をしたとしても、それを悪とすることはできません。しかし、ダビデの人口調査はダビデ自身を悩ませ、ダビデは神から懲罰の御告げを聞くことになるのです。

 このような事態を招いた理由は知らされていませんが、なぜかを考えてみましょう。ダビデは、この国を経済と軍事で維持できるのだという思いに促されて、人工調査を行ったと考えてよいでしょう。頼るべきは神なのに、それ以外のものに信頼を置く。それは神の憎まれるところです。ダビデの国は決してそうであってはならなかったのです。力に頼ることへの悔い改めの後、疫病は止み、回復への道が開かれました。

 治政の根本において信頼すべきは経済や軍事力ではなく神です。今日の政治家からすれば戯けた話かもしれませんが、そうなのです。

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