月刊誌リジョイス 聖書日課 2015年11月28日(土)

使徒20章 私たちの大きな使命

「しかし、自分の決められた道を走りとおし、また、主イエスからいただいた、神の恵みの福音を力強く証しするという任務を果たすことができさえすれば、この命すら決して惜しいとは思いません。」(使徒20:24)

 パウロの目には、この先自分に、死を意味するような苦難が起こり来ることが、既に見えていました。しかしパウロは、その艱難を、ただただ恐怖心から見据えていたのではありません。主イエスと共に歩む人生の目的に至るための、死の恐れを超えた通過点と見ていました。

 死に瀕しても、自分の決められた道を走りとおすのだとパウロが語る時、その目は、御自身の命を顧みずに十字架への道を歩み通された、主イエス・キリストを見据えていました。その主イエスの歩みに打たれたパウロの人生は、主イエスと同じ軌道へと導かれています。

 三年間も滞在したエフェソ教会との涙ながらの別れという悲しい場面に直面しながらも、パウロの目は、福音に生きるという神からの使命を見上げていました。パウロは、どのような中にあっても、死を超えてなお、自らと人びとの救いとなる本当に価値あるものを、指差しています。

 パウロを召してくださった神は、同じ大きな使命を与え、同じ大きな希望に生きるようにと、今日の私たちを招いておられます。

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