月刊誌リジョイス 聖書日課 2015年12月4日(金)

使徒22章 主よ、あなたはどなたですか

「『主よ、あなたはどなたですか』と尋ねると、『わたしは、あなたが迫害しているナザレのイエスである』と答えがありました。」(使徒22:8)

 熱心に神に仕えているという確信に満ちていたパウロは、クリスチャン男性は勿論、女性たちをも迫害し、獄に入れ、死に至らせることすら正しいと思っていました。

 クリスチャンたちを逮捕しに行くとき、パウロは正午の一番強い太陽の光を遥かに超える神の光と遭遇しました。パウロにとって、これは奇跡的な体験でした。パウロは、光の中で、自分こそ赦しがたい悲惨な罪人であったことに気付かされました。そして、主イエスがクリスチャンたちと一つの体であることを知り、驚きました(マタ28章20節)。さらに驚いたのは、このように悲惨な罪を繰り返していた自分の名前を主がよく知っておられたことです。そして、報復の言葉ではなく、赦しと恵みが差し出され、洗礼を受けることに戸惑いを覚えるような自分が、異邦人の宣教のための使徒として任命されていたことでした。

 主の救いは、どのような者にも制限なく与えられます。私たちの将来をご存じで、私たちを用いて、揺らぐことなく宣教を進めるお方が、「主よ、あなたはどなたですか」の答えなのです。

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