月刊誌リジョイス 聖書日課 2015年12月26日(土)

ルカ3章 イエスとは誰であるか

イエスが宣教を始められたときはおよそ三十歳であった。イエスはヨセフの子と思われていた。(ルカ3:23)

 これはルカによる福音書に書かれているイエスの系図の書き出しです。マタイとルカの福音書に記された系図は違った書き方がされています。マタイは旧約聖書の預言の実現として、それに対してルカは地中海世界に住む人たちを念頭に置いて書いています。

 ルカの系図はヨセフからさかのぼり、アダムを経て神に至ります。これはマタイのように旧約に預言されていたメシアというより、イエスとは誰であるかということを伝えたいと考えてのことでしょう。

 イエスが全世界の救い主であることを知るためには、すべての人がイエスを救い主として受け入れることができるような書き方が必要です。それでルカはイエスの系図を、イエスがヨルダン川で洗礼を受けた出来事の後に記しました。「あなたはわたしの愛する子、わたしの心に適う者」(22節)。

 この天から声があったということから、イエスは神の子であり、すべての人の救い主として来られたことを強調しています。ルカはこのことによってイエスとは誰であるかを語っているのです。

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