月刊誌リジョイス 聖書日課 2016年1月9日(土)

ルカ5章 恐れることはない

イエスはシモンに言われた。「恐れることはない。今から後、あなたは人間をとる漁師になる。」そこで、彼らは舟を陸に引き上げ、すべてを捨ててイエスに従った。(ルカ5:10-11)

 この時、シモン・ペトロは、何を恐れていたのでしょうか。

 イエスは、シモンの舟に乗り、舟から群衆に教え始められました。この時の教えは、シモンの心にも響くものがあったのでしょう。徹夜の漁が徒労に終わり、疲れて気落ちしていたのに、イエスから促されると、「お言葉ですから、網を降ろしてみましょう」と答えます。

 主のお言葉どおりにすると、おびただしい魚で網は破れそうになり、舟は沈みそうになりました。シモンはひれ伏し、「主よ、わたしから離れてください。わたしは罪深い者なのです」と告白します。漁師の自分以上に湖を知り尽くし、自分のすべてをも知り尽くしておられる方を、舟にお乗せしていることに気づいたのです。シモンは主イエスと出会って、罪深い自分の姿を見つめずにはいられませんでした。

 おののくペトロに主イエスは語ります。「恐れることはない」、「あなたは人間をとる漁師になる」と。すべてをご存じの主はペトロを平安のうちに招き、将来を宣言されます。

 私たちも主に知られ、平安のうちに招かれています。遣わされた場所で、主に従って歩みましょう。古い思いを捨てて。

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