月刊誌リジョイス 聖書日課 2016年3月12日(土)

ルカ18章 人間にはできないこと、神にはできること

「金持ちが神の国に入るよりも、らくだが針の穴を通る方がまだ易しい。」これを聞いた人々が、「それでは、だれが救われるのだろうか」と言うと、イエスは、「人間にはできないことも、神にはできる」と言われた。(ルカ18:25-27)

 議員はイエスに「何をすれば」永遠の命を頂けるかと質問をしました。彼は青年だとマタイによる福音書にあります。若くして成功した人でしたが、人生に対してむなしさを抱えていたのでしょう。

 イエスは青年の問題を見抜き、議員に財産を捨てるように招きました。しかし彼にはそれができませんでした。この財産が彼を縛る偶像だったのです。彼に隣人愛から目をそらさせ、真の神に従うことを邪魔していたのです。財産を捨てるようにというイエスの招きは、ただ真の神を礼拝するようにという招きでした。

 私たちにも、捨てられない偶像があります。しかし人の力で捨てることはできません。救いは人が「する」努力の先にはないからです。永遠の命は「受ける」(30節)ものであるからです。イエスは言われました、「人間にはできないことも、神にはできる」(27節)と。捨てるのは愛の交わりに入るためです。永遠の命を探す議員に、イエスは「私」が答えだ、身軽になって従いなさいと招かれたのです。

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